こんにちは!butamanです。
Netflix『地面師たち』のモデルとなった
”積水ハウス地面師詐欺事件”について まとめてみました。
『地面師たち』モデルとなった事件とは?
”積水ハウス地面師詐欺事件”は 2017年(平成29年)におきた詐欺事件です。
意外と最近の事件だったんですね。
2017年というと…
トランプ大統領が初当選。初めて登場したときのインパクトはすごかった!
森友・加計問題で”忖度(そんたく)”が話題に。安部元総理大臣の…
眞子さまが婚約。小室圭さんにも注目が集まりました。
安室奈美恵が引退。多くのファンに惜しまれつつ!
…などありました。 つい最近の出来事のような気がします。
ちなみにコロナ感染が始まったのが2020年なので、それよりも少し前ですね。
”積水ハウス地面師詐欺事件”に話を戻します。
東京都品川区 五反田駅近くの 廃業した旅館 ”海喜館(うみきかん)”の土地 600坪…
大きさで言ったら小学校の体育館2個分の広さくらいです。
大手ハウスメーカー・積水ハウスが分譲マンション用地を探していたところ
所有者を名乗る 女性(なりすましの70代女性と詐欺師グループ)から
土地売却の話を持ち掛けられ 55億円をだまし取られてしまったという事件です。
翌年2018年に 主犯格である人物がATMから高額な現金を引き出したことで
逃走していたグループの犯人 ”カミンスカス操(当時59歳)容疑者”が逮捕されました。
カミンスカスって どこの国の人?と思っていたら
3回目に結婚した相手がリトアニア人だったからで日本人でした。元の本名は”小山操”です。
『地面師たち』の中では 交渉役(綾野剛さん)のような立ち位置だったそうです。
その後、犯人たちは 東京地裁から計10億円の賠償金支払いを命じられましたが
だまし取られたお金は戻ってきておらず、積水ハウスは大打撃を受けました。
お金の額が大きすぎてなんだかイメージがわきません。
この大金はどこへ消えてしまったのでしょう…
『地面師たち』そもそも地面師って?
作品のタイトルになって急に ”地面師”という言葉が世間で広まっていった感がありますが、
そもそも ”地面師”って何なんでしょう?
”土地の所有者になりすまして、印鑑証明や委任状などを偽装し
転売や詐欺をはたらく 詐欺集団” の事です。
なんか 作品を見ていると詐欺師側に肩入れしてしまって
ダークヒーローみたいに勘違いしてしまいそうですが… 大きな犯罪です!!
『地面師たち』どうして詐欺が上手くいってしまったのか?
どうしてこの詐欺事件は上手くいってしまったのか?
作品にも、”尼さんになりすました女性”が出てきましたが
実際にも おとりになった70代の女性がいたそうです。
その人は不動産会社に勤めた経験もない素人で、すぐニセモノと分かるような人選でした。
でも、詐欺がうまくいった理由はこんなところにありました。
①周囲の人が土地の権利関係を把握していなかった。
…旅館のように戦前から引き継がれている不動産は、権利関係を管理している書類も
どこにあるかわからず、昔の事情を知っている人もいなかった。
実際、積水ハウスが売買を行った後に、
元の所有者が亡くなっていて、所有権は親族に移っていたことが分かりました。
当の親族すら、自分が旅館の所有者になっていたことも知らなかったそうです。
➁タイミング的な要因があった。
◍景気が回復してきて、不動産投資熱が上昇していたこと
◍東京オリンピックの影響で地価が高騰していたこと
◍マイナス金利政策による住宅ローン低金利の継続されていたこと
…などの理由がありました。
忘れてしまいそうになりますが 2020年に日本開催を予定されていた オリンピック!
このころ 期待いっぱいでしたよね。
テレビなども大型のものが売れたり 地価も高騰していたのを思い出しました!
ここから数年後 コロナ感染が広がり 世界の状況は変わっていきましたが…
③背後にいる地面師規制があいまいだった。
…地面師は 古くは戦後間もない時期に出てきて 被害が多発していました。
登記所の書類が空襲などで焼けて、なりすましをすることが簡単だったからです。
その後は登記の管理が厳しくなり被害は減ったのですがバブル期にまた被害が増えました。
逮捕されても起訴されるケースが少なく、
同じ地面師グループが 何度も詐欺事件を起こしている…という説もあります。
メンバーが入れ替わったり、表向きの会社名が変わっていたら 素人にはわかりません。
こわいですね…!
『地面師たち』ハリソン山中(豊川悦司)のモデルは?
『地面師たち』の詐欺グループの後ろでメンバーたちを操っている黒幕の
”ハリソン山中”のモデルと言われているのが
”内田マイク”という人物です。”池袋グループ”と呼ばれる
詐欺集団を率いていたリーダーで、数多くの詐欺事件にかかわったとされています。
詐欺を実行するだけでなく、計画立案や人材配置などの指揮を執り、
多くの詐欺師から絶大な信頼を得ていたそうです。
カリスマ性や冷酷な手口で相手を巧みに操る まさに”ハリソン山中”ですね…
『地面師たち』最後に…
いずれにしても 詐欺の手口はどんどん巧妙になってきています。
どこか遠くで起きている事件なのではなく、自分たちのすぐ近くで起きている事件なのです。
実際 電話口や 目の前に現れる詐欺師というのは ”いかにも悪い人”なのではなく
”普通の優しそうに見える人”なのです。
だから 自分は大丈夫と思っていても騙される人が後を絶たないわけです。
そしてお金のトラブルは人に相談しにくいので 泣き寝入りしている人も数多くいると思います。
自分は大丈夫!と思わずに いったん冷静になる事が大事です。
『地面師たち』が 反面教師になるとよいですね!
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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